
ビデオテープについて当社に多く寄せられる問い合わせは、主に次の3つです。
- テープの窓の中を見るとテープが白いものに覆われている。
- テープが切れてしまった。
- 再生する機械がない。
テープが白い、テープが切れる
まず問い合わせが最も多いこの白いものの正体は、バインダーと呼ばれる白い粉の析出又はカビです。
ビデオテープには白い物質の発生といった劣化症状がおこります。また、ビデオテープが劣化するとテープ表面がべたつく事があります。注意しなければいけないのは、この症状がテープ切断等の二次被害を及ぼす危険性があることです。
このような症状が見られるビデオテープをむやみに機械にかけてはいけません。発生したカビ同士が癒着していたり、べたつき成分によりテープ同士が貼り付いている事があります。この状態のまま機械にかけてしまうと癒着場所を起点にテープが切れる、裂けるという事故が発生します。映画フィルムと違ってビデオテープには映像、音声、同期信号などが長手方向に記録されています。破損個所を
修復したとしても信号自体を復元することは出来ません。
テープに白い物質が発生していたら機械にはかけず当社にご相談ください。また古いテープは見た目が良くても手でリールを数回転回してみて貼り付きが無い事、スムーズに回る事を確認してから機械にかけてください。
再生する機械がない
これは2025年問題とも言われています。2025年問題とは過去60年間に作成された磁気テープの再生機材が急速になくなっており、2025年頃には通常の再生が出来なくなる可能性が高いという問題です。当社ではこれまで製造された様々なフォーマットの再生機を所有していますが、一部のパーツは消耗品で交換品も入手が困難となっています。ビデオテープに記録された映像資料を残すためにも再生機が存在する内にデジタル化をしておく事が重要になります。

デジタル化の優先度が高いビデオテープ

希少なビデオテープフォーマット

付録 ビデオテープ一覧

























