年末大掃除

さて、今年も残すところあと一週間!年末の大掃除や帰省した時に、いろいろな懐かしいものに触れる機会があるよね。

その中には眠っていた大量のビデオテープが!!なんてことがあるかも!

結婚式や旅行の思い出、お子さんの成長記録などなど…きっと家族の思い出の映像がたくさん詰まっているんじゃないかな?

VHSなどの磁気テープは年月とともに劣化するし、再生機がないと見られないし…このまま見ないのはもったいないけど、どうしたらいいのかわからない!という方へ、今回はビデオテープの劣化と再生機に関する事例を紹介するよ!

ケース1:テープが白い・・・

長期間放置されていたビデオテープには、カビが発生することがあるんだ!白い粉みたいに見えるよ。透明な窓から確認できるんだけど、窓から見えない裏面に発生していることもあるから注意してね。

ケース2:テープが切れる、裂ける

カビが生えているテープは、テープ同士が貼り付いていて無理にひっぱられると切れたり裂けたりしてしまうことがあるんだ!(「実は大事な、テープクリーニング」で紹介しているよ)

ケース3:再生機から出てこない・・・

長年使っていなかったビデオ再生機。電源も入るし何だか使えそうだぞ!と思っても、実は故障しているなんてこともあるので要注意!中でテープが絡まって取り出せなくなってしまった!なんてこともありマシタ。

こんな事態を避けるためにはやっぱり専門の業者さんにデジタル化をお願いした方がいいよね!光音のスタッフさんたちを見ていると、事前のチェックやクリーニングなどいろんなことに気を付けながら作業をしているんだな~って感心しちゃった!

KO-ONくんの技術スタッフインタビュー~第4回~

こんにちは!東京光音で映画フィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話しを聞いてみたので紹介するよ!第4回目は、映画フィルムのスキャニング作業担当のスタッフのお話をお届けするよ。よろしくね!

普段、どんなお仕事をしているの?

映画フィルムのスキャニング作業を担当しています。映画フィルムの映像をデジタルデータに変換する作業です。

映像に興味を持つようになったきっかけは何かな~?

子供の頃、父がVHSテープをよくダビングしていたので、それを見ていた影響だと思います。

いろんな種類のフィルムをスキャンできるって聞いたんだけど…?

東京光音で使っているフィルムスキャナーは、35mm/16mm/8mmフィルムはもちろん、28mm/17.5mm/9.5㎜フィルムもスキャンすることができます。劣化したフィルムも、長年劣化フィルムを扱ってきたノウハウを生かしながら、スキャニング作業をしています。

スキャンできるフィルムの種類が多いだけじゃなくて、劣化したフィルムもスキャンしているんだね!スキャニングする上で好きな瞬間はありますか?

デジタル化した映像をご覧になったお客様が、仕上がりの品質に驚かれる様子を見たときです。また、フィルムによって状態が様々なので、フィルムに合った最適な方法でスキャンできたときも嬉しいです。

同じフィルムでも作業の方法が変わってくるんだね…。スキャン作業で1番難しかった作業はどんなこと?

劣化により貼りついてしまっていたフィルムをスキャニングした作業です。画の部分が損傷しないように、手作業で少しずつはがしながら、1秒間に1コマぐらいの速さでスキャニングを行いました。

1秒間に1コマなんて、とっても繊細な作業なんだね…。スキャニングをする上で「大切にしていること」はありますか?

フィルムは傷つきやすいアナログのメディアなので、できる限り優しくスキャンすることを常に意識しています。東京光音のフィルムスキャナーはフィルムを優しく走行させることができますが、それでもフィルムには多少の負荷をかけてしまいます。必要最低限の負荷に抑える工夫をしながら、ベストなスキャニングができるように心がけています。

僕もケガをしやすいから優しく走らせてもらえると嬉しいな!今後のスキャンの目標はありますか?

デジタル映像のコピーとは違い、機材やスキャンする人によって映像の仕上りが異なります。なので『東京光音のスキャニングが一番良い』と言われることを目標にしています。

アナログ素材のフィルムならではの目標だね!東京光音の「ここがすごい!」というところはありますか?

他の会社さんで作業不可能と判断した仕事を、進んで請け負うところだと思います。

ほかのスタッフさんも同じこと話してたなぁ。やっぱりそこが東京光音の特徴なんだね!今日はありがとうございました!

スキャニング作業は、同じフィルムでも状態によって仕上りの映像が大きく変わってしまうんだ。フィルムに記録されている映像をより良い状態でスキャンできるように、今日もスキャニングスタッフは試行錯誤を続けているよ!

次回はカラーグレーディング作業の担当スタッフにお話しを聞いてみるよ!お楽しみに!

第68回全国博物館大会に出展しました

11月25日(水)~26日(木)に神奈川県横浜市で開催された、第68回全国博物館大会に出展しました。

展示ブースの様子

展示ブースでは、映画フィルムを中心とした視聴覚資料の修復・デジタル化に関する展示とともに、今回初披露となる「どこでもミュージアム」(どこみゅー)のデモ展示も行いました。

デジタル資料活用アプリ どこでもミュージアム(どこみゅー)

「どこでもミュージアム」とは、バーチャル空間上の展示室に展示された各種資料や美術品を、いつでも・どこでも楽しめるスマートフォン向けのアプリケーションです。専用アプリをスマートフォンにダウンロードすることにより、スマートフォンの画面上(2D画面モード)はもちろん、スマートフォン向けのVRメガネがあれば、実際にミュージアムで展示品を見ているかのような臨場感を味わうこともできます(VRモード)。

新型コロナウィルスの影響で昨今注目されている、デジタルを活用した展示方法の一つとして、多くのご来場者様に関心を持って頂けたのではないかと思います。