KO-ONくんの技術スタッフインタビュー~第6回~(後編)

こんにちは!東京光音でフィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話を聞いてみたので紹介するよ!前回に引き続き、フィルムのデジタルレストア作業(キズ・パラ消し、デジタル修復)担当のスタッフのお話をお届けするよ。

デジタルレストアの作業をする上で大切にしていることはありますか?

映像を観る人の目線がいきやすい部分は、特にキレイに仕上げられるように意識しています。例えば、映像内に登場する文字や、人物の顔の周りは特に注意して作業をしています。
あとは、仕事柄1日中座ったままでいることが多いので、作業効率を保つためにも定期的に体を動かすようにしています。

映像を観る人がどこに注目しているか、考える必要があるんだね。
デジタルレストア作業の好きな瞬間について教えてください!

やっぱり作業前と作業後の映像を見比べたときですね。あの達成感はたまらないです。

何万枚もの画像をチェックするんだから、達成感はとてつもないよね…!
では、最後に東京光音はどんな会社だと思いますか?

「とりあえずやってみよう」の精神が強い会社だと思います。
お客様からの修復・復元のご相談についてももちろんですが、Youtubeの『視聴覚資料アーカイブ講座』やブログ、Twitterの開設など、常に新しいことに挑戦する「アグレッシブ」な会社だと思います。

僕がこうしてスタッフさんのお話を聞けているのも、そんな「アグレッシブ」な姿勢のお陰だね!
今日は貴重なお話をありがとうございました!

昔の映画やドラマの映像、キズが目立つフィルムの映像を映像データ上でキレイに修復するがデジタルレストア作業なんだ。
とっても細かくて根気のいる作業だけど、映像の上映や放送を楽しみに待っている人たちが、少しでもオリジナルに近い鮮明な映像で観られるように、今日もレストアのスタッフさんが一生懸命頑張っているよ!

そして残念だけど、去年の8月から始まった技術スタッフインタビューも今回で最終回!
フィルムやテープの作業ついては知ってるつもりだったけど、改めて作業の詳しいお話やスタッフさん達の意外なエピソードをたくさん聞けて楽しかったな~。
まだまだインタビューできていないスタッフさんもいるから、近いうちにまたやるかもね♪

技術スタッフの皆さん、ご協力ありがとうございました!

KO-ONくんの技術スタッフインタビュー~第6回~(前編)

こんにちは!東京光音でフィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話を聞いてみたので紹介するよ!第6回目は、前後編に分けて、フィルムのデジタルレストア作業(キズ・パラ消し、デジタル修復)担当のスタッフのお話をお届けするよ。よろしくね!

普段はどんなお仕事を担当してるの?

フィルムの映像に映りこんでいるキズやゴミ(パラ)を映像データ上で消す作業を担当しています。簡単に言うと、映像をキレイにする仕事です。

フィルムのゴミや汚れはクリーニング作業でもキレイにできるけど、キズを直接直すことはできないからね…
映像のキズやゴミは、1コマずつ全部手作業でキレイにするの?

デジタルレストア専用のソフトで自動的に修正してくれる部分もありますが、最終的には人の目で1コマ1コマ確認しています。1時間の映像でおおよそ8万コマ(8万枚の静止画)をチェックすることになるので、結構大変です。

2時間の映画だったら…16万枚!数字が大きすぎて目が回りそう…
画面上のキズやゴミはどうやって見つけるの?

1枚の画像を細かく見るのではなくて、全体を眺めて違和感のある箇所を探すイメージです。

画像を「見る」んじゃなくて「眺める」んだね。
僕も前にレストア作業に挑戦してみたけど、だんだん細かいところが気になっちゃって、大変だったなぁ…
作業の担当者として力を入れていきたいことはありますか?

映像の安定した仕上がりの品質を維持することです。あとは目をたくさん使う仕事なので、目は大切にしていきたいです。

前に作業を見学したとき、部屋が真っ暗だからパソコンの画面が眩しくてビックリしちゃった…!

今回はここまで!インタビューは後編に続くので、次回もお楽しみに!

KO-ONくんの技術スタッフインタビュー~第5回~(後編)

こんにちは!東京光音でフィルムやテープのダビング・修復作業をしている技術スタッフにお話を聞く、インタビューコーナー!前回に引き続きカラーグレーディング作業を担当しているスタッフのお話をお届けするよ!

カラーグレーディングの作業を行う上で大切にしていることってありますか?

そうですね…それぞれのフィルムが持つ、特性を見極めて作業を行っています。映像の色はいくらでも調整することは出来ますが、やりすぎるとフィルム本来の質感が損なわれてしまうんです。8mmフィルムや35㎜フィルム、そのほかにもそれぞれが持つ『フィルムらしさ』を大切にしています。

そういえば、音声ダビングのスタッフさんも原音を損なわないようにしているって言っていたなあ…メディアそれぞれに特性があるんだね!今までグレーディングをしてきた中でも特に印象に残っている作業を教えて!

初めて4K映像の作業を行った時のことです。特に35mmのネガフィルムを4Kデジタル映像にしたときの美しさには圧倒されましたね!

そうそう、僕も35mmフィルムの4K映像を観たときは、とっても驚いたなあ。細かいところまでくっきりと鮮やかに見えるんだよね!では今後、力を入れていきたいことは?

今、興味を持っているのはHDR(ハイダイナミックレンジ)です。以前、フィルムからHDRで仕上げた映像を取り扱った際に、明暗の表現の幅の広さに驚きました。

たしか僕たちが実際に目で見ている感覚に近い明るさの映像が作れるようになるんだよね!技術の進歩ってすごいなぁ…。では最後に東京光音はどんな会社だと思いますか?

お客様にとっては「最後の砦」のような存在だと思います。劣化が進行し、1度はデジタル化できないと言われたフィルムやテープでも、東京光音に持って来てもらえれば修復・復元できたといったケースを多く見てきたので。また、「チームワーク」も私たちの強みじゃないでしょうか。営業部門と技術部門がしっかりとコミュニケーションをとって仕事をしているので、様々なケースにも柔軟に対応できているのだと思います。

なるほど。他のスタッフさんも同じようなことを言っていたから、みんな同じ志をもってお仕事をしているんだね!
今日は貴重なお話をありがとうございました!

カラーグレーディング作業はフィルムそれぞれが持っている「フィルムらしさ」を活かしながら最適な色や明るさを探す、とても繊細な作業だということがわかったよ。この繊細な作業のおかげで退色してしまったフィルム映像でも撮影当時の色を取り戻すことが出来るんだね!

KO-ONくんの技術スタッフインタビュー ~第5回~ (前編)

こんにちは!東京光音でフィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話を聞いてみたので紹介するよ!第5回目は、前後編に分けて、フィルムのカラーグレーディング作業担当のスタッフのお話をお届けするよ。よろしくね!

映像に興味を持ったり、この仕事に就くきっかけはありましたか?

昔からテレビや映画が好きで、学生時代はよく映画館に通っていました。当時はフィルム上映だったので、そこから映画フィルムに興味を持つようになりました。

そうだったんだね~。普段はどんなお仕事を担当しているの?

フィルムからスキャンした映像のカラーグレーディング作業を担当しています。映像の中の色や明るさの調整をしています。

カラーグレーディングってコツとかあるの?

わずかな色の違いや映像の明暗を逃さずチェックしていますが、特に気を使うのは黒の色をしっかり捉えることです。中心となる色が定まらないと、全体の色がおかしく見えてしまいます。ほかにも、人間の目はどうしても日によって見え方が変わってしまうので、必ず波形や数値を確認しながら作業を進めています。

人の目と波形や数値、いろいろな要素でチェックしているんだね!
それだけ色のことを考えていると、普段の生活でもいろんな『色』が気になっちゃいそうだけど…?

そうですね…やっぱりフィルムで撮影された映画を見るときは、映像の色が気になります。あとはBSやCSで放送されている昔の映画や時代劇はグレーディングの参考としてよく観ています。

やっぱり映像の色は気になるんだね!昔の作品を参考にしているだなんて、仕事熱心だなぁ…
カラーグレーディング作業をする中で、好きな瞬間やたまらない瞬間はありますか?

自分が担当した作品をテレビ放送や映画館で見たときはやっぱり嬉しいです。また、試写を行った際に目の前のお客様から好評いただいたときは特に嬉しかったです。

うんうん!やっぱり直接感想をもらえるのは嬉しいよね!

今回はここまで!インタビューは後編につづくので、次回もお楽しみに!

KO-ONくんの技術スタッフインタビュー~第4回~

こんにちは!東京光音で映画フィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話しを聞いてみたので紹介するよ!第4回目は、映画フィルムのスキャニング作業担当のスタッフのお話をお届けするよ。よろしくね!

普段、どんなお仕事をしているの?

映画フィルムのスキャニング作業を担当しています。映画フィルムの映像をデジタルデータに変換する作業です。

映像に興味を持つようになったきっかけは何かな~?

子供の頃、父がVHSテープをよくダビングしていたので、それを見ていた影響だと思います。

いろんな種類のフィルムをスキャンできるって聞いたんだけど…?

東京光音で使っているフィルムスキャナーは、35mm/16mm/8mmフィルムはもちろん、28mm/17.5mm/9.5㎜フィルムもスキャンすることができます。劣化したフィルムも、長年劣化フィルムを扱ってきたノウハウを生かしながら、スキャニング作業をしています。

スキャンできるフィルムの種類が多いだけじゃなくて、劣化したフィルムもスキャンしているんだね!スキャニングする上で好きな瞬間はありますか?

デジタル化した映像をご覧になったお客様が、仕上がりの品質に驚かれる様子を見たときです。また、フィルムによって状態が様々なので、フィルムに合った最適な方法でスキャンできたときも嬉しいです。

同じフィルムでも作業の方法が変わってくるんだね…。スキャン作業で1番難しかった作業はどんなこと?

劣化により貼りついてしまっていたフィルムをスキャニングした作業です。画の部分が損傷しないように、手作業で少しずつはがしながら、1秒間に1コマぐらいの速さでスキャニングを行いました。

1秒間に1コマなんて、とっても繊細な作業なんだね…。スキャニングをする上で「大切にしていること」はありますか?

フィルムは傷つきやすいアナログのメディアなので、できる限り優しくスキャンすることを常に意識しています。東京光音のフィルムスキャナーはフィルムを優しく走行させることができますが、それでもフィルムには多少の負荷をかけてしまいます。必要最低限の負荷に抑える工夫をしながら、ベストなスキャニングができるように心がけています。

僕もケガをしやすいから優しく走らせてもらえると嬉しいな!今後のスキャンの目標はありますか?

デジタル映像のコピーとは違い、機材やスキャンする人によって映像の仕上りが異なります。なので『東京光音のスキャニングが一番良い』と言われることを目標にしています。

アナログ素材のフィルムならではの目標だね!東京光音の「ここがすごい!」というところはありますか?

他の会社さんで作業不可能と判断した仕事を、進んで請け負うところだと思います。

ほかのスタッフさんも同じこと話してたなぁ。やっぱりそこが東京光音の特徴なんだね!今日はありがとうございました!

スキャニング作業は、同じフィルムでも状態によって仕上りの映像が大きく変わってしまうんだ。フィルムに記録されている映像をより良い状態でスキャンできるように、今日もスキャニングスタッフは試行錯誤を続けているよ!

次回はカラーグレーディング作業の担当スタッフにお話しを聞いてみるよ!お楽しみに!

KO-ONくんの技術スタッフインタビュー~第3回~

こんにちは!東京光音でフィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話しを聞いてみたので紹介するよ!第3回は、フィルムのテレシネ作業担当のスタッフのお話をお届けするよ。よろしくね!

普段、どんなお仕事をしているの?

フィルムから映像を読み取って、DVDやビデオに変換
するテレシネ作業を担当しています。

映像や音に興味を持つようになったきっかけはあるの?

元々、音響関係の専門学校の出身だったので、音を扱う仕事に興味がありました。写真も昔から好きで、映像分野にも興味がありました。

テレシネを含めていろんな作業を経験をしてるって他のスタッフから聞いたよ!中でも印象に残っているのはどんな作業かな?

東日本大震災の津波で水損した8mmフィルムの復元作業です。フィルムをお預かりしたご家族の方々から感謝のお言葉を頂いたときは、担当者として誇りを感じました。

あの津波に遭ったフィルムを蘇らせたんだね…!テレシネで一番印象に残っている作業はなにかな?

ほぼ復元不可能な状態の16mmフィルムを映像化した作業です。実は、そのフィルムが、とある歴史的な事件を記録した数少ない映像資料でした。極めて重要かつ映像遺産を遺すことに携わることができたので、とても感慨深い作業でした。

今でもそのときの映像が使われているらしいね、本当にすごいな~!作業をする上で大切にしていることはありますか?

東京光音に依頼して本当に良かったと思って頂ける作業を常日頃から心がけています。

今後の目標は何かありますか?

ご家族の大切な記録や貴重な映像遺産を少しでも多く遺していきたいので、そのための努力を持続させていきたいです。

好きな記録メディアはありますか?

やっぱり長い間テレシネ作業に携わってきたので、フィルムから変換された映像は特に好きですね。

僕が言うのも何だけど、フィルムの映像には独特の良さがあるよね!東京光音の「ここがすごい!」というところはありますか?

各担当者が「少しでもいい作品に仕上げたい」という気持ちを持ちながら作業に向き合っているところですね。

まさに「あきらめない志」だね!東京光音はどんな会社だと思いますか?

お客様の立場に立って常に丁寧な作業を心掛けている、貴重な映像遺産を国内外に遺す手助けに特化している会社だと思います。

国内だけじゃなくて海外からの依頼もあるんだよね!今日は貴重なお話ありがとうございました!

最近は直接デジタルデータに変換できるスキャニング作業が主流だけど、元々フィルムはテレシネ作業で映像化していたんだ。

次回はスキャニング作業の担当スタッフにお話しを聞いてみるよ!お楽しみに!

KO-ONくんの技術スタッフインタビュー ~第2回~ (後編)

こんにちは!

東京光音でフィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話を聞いてみたので紹介するよ!今回は、前回に引き続き、音声ダビング作業担当のスタッフのお話をお届けするよ。よろしくね!

どうして映像や音に興味を持つようになったの?このお仕事をするきっかけは?

レコーディングの勉強をしていたことがあり、そのときにアナログメディアに興味を持ちました。

そうだったんだね~。じゃあ、とくに好きな記録メディアとかあったりするの?

思い入れがあるのはMDです。中学生の頃まで愛用してました。あの手のひらサイズが可愛くて…。音質はあまり良くないですが、そういうところも含めて懐かしさがあって好きです。

MDはテープやディスクと違って面白い形をしてるよね。
色もカラフルで僕も好きだな!
音声ダビング作業をするなかで
今までで一番印象に残っている作業はありますか?

癒着してしまった6㎜オープンリールテープのデジタル化作業です。劣化したテープはとても千切れやすいので、注意して剝がしながら補強用のテープで修復していきました。合計で3000mぐらいの長さを修復しましたが、無事に再生できた時は一安心しました。

さっ、3000メートル!? 3㎞分のテープを修復して再生できたのは驚きだね!まさにあきらめない志!技術スタッフのみんなの熱意が伝わってきたよ!ほかにも、東京光音の「ここがすごい!」ってところはありますか?

テープやフィルムがカビで真っ白になっていても、千切れてしまっていても、可能な限り復元するクリーニング技術は国内でも随一と言っていいと思います。

熱意だけじゃなくて確かな技術も東京光音の特徴だよね!社内を見渡すといろんな素材をクリーニングできるように、たくさんの機械や道具が置いてあるよね。スタッフさんが机に向かって真剣に手作業で修復やクリーニングしている様子をよく見かけるよ。それでは最後に、東京はどんな会社だと思いますか?

人数は少ないですが、その分スタッフ同士の距離が近い上に、それぞれが技術と経験を持っているので、互いに協力しながら尊敬し合える良い会社だと思います。

かっこいいな~。
それにスタッフさん同士とっても仲が良さそうだもんね
今度は僕も技術スタッフさんたちのお話にまぜてほしいな!

今回は貴重なお話しをありがとう!

2回に渡ってお届けした音声ダビングのお話楽しんでもらえたかな?因みに映画フィルム用のシネテープも音声ダビングのスタッフが担当しているよ。次回は映画フィルムのスキャニング作業の担当スタッフにお話を聞いてみるよ!お楽しみに!

KO-ONくんの技術スタッフインタビュー~第2回~(前編)

こんにちは!

東京光音でフィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話を聞いてみたので紹介するよ!第2回目は、『音声ダビング』を担当しているスタッフさんのお話しを前後編に分けてお届けするよ。

音声のダビングってどんな作業をしているの?

アナログ音声のデジタル化や整音(ノイズ除去)作業をしています。

そのノイズの除去ってどんなことをするの? 映像とは違って音は目に見えないから、難しそうだな…

実は、映像ダビングと同じで、音声収録前のクリーニングがとっても大事です。その後、クリーニングでは除けない磁気テープ再生時の『ヒスノイズ』については原音を損なわないように気を付けながら、専用のソフトで除去しています。

原音を損なわないように…なるほど、ノイズを消して音をキレイにすることだけがベストではないんだね。
作業をする上で大切にしているのはどんなこと?

メディアに記録された当時の音声を忠実に再現することは常に意識しています。ノイズ除去作業で音を削りすぎてしまうと、音がこもってしまったり、人工的な音になってしまいます。あくまで音声を『編集』とか『加工』するのではなく、『復元』する作業であることを意識しながら作業しています。

オリジナルの音をとっても大切にしているんだね!
そのほかにも、今後こうしていきたいな~なんて目標はある?

ノイズが多くて聞き取りにくい音声のノイズ除去作業単体のご依頼が増えてきたので、ノイズ除去の精度を上げていくことが目標です。

ノイズを除去した音声を聴かせてもらった時は、とっても聴き取りやすくなっていてビックリしたよ!それでもまだまだ精度を上げたいだなんて、志が高いなぁ。
音声ダビング作業は音声をただキレイにするだけじゃなくて、当時のオリジナルの音を“復元”することが大事なんだね!

今回はここまで!

インタビューは後編に続くよ、お楽しみに!

KO-ONくんの技術スタッフインタビュー~第1回~

こんにちは!

今回は、東京光音でフィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話しを聞いてみたので紹介するよ!記念すべき第1回目は、映像ダビング担当のスタッフのお話をお届けするよ。よろしくね!

普段、どんなお仕事をしているの?

主に磁気テープをクリーニングしたり、テープの映像をダビングしたりする作業をしています。

いつもたくさんの磁気テープに囲まれているけど、1年で何本のテープを分解しているの?

切断補修のための分解も含めると、年間100本ぐらいは分解しています。最近は新型コロナウィルスの影響か分からないけれど、テープの切断補修作業が増えてます。

1年で100本も!ダビング作業で一番大変だった作業は何ですか?

いちばんを選ぶのは難しいですね・・・。テープによって汚れ方とか状態が変わってくるので、どの作業も大変です。

フィルムと同じで種類や状態によって変わってくるんだね・・・。作業をする上で大切にしていることはありますか?

やっぱりクリーニング作業の質ですね。映像の仕上りは、クリーニング作業で変わってきます。だから状態によっては1本、1本手作業でキレイにしています。

そういえば僕もこないだ手作業でキレイにしているのを見かけたよ!泥だらけの磁気テープが手拭きでどんどんキレイになっててすごかったな!今後の目標は何かありますか?

クリーニング作業がもう少し効率的にできるように、今はいろいろと試行錯誤しています。どうしても手作業だと時間がかかってしまうので、可能なところから少しずつ機械の手も借りていけたらと考えています。

VHSテープって意外と長さがあるから、手作業で拭いていくのは大変だよね・・・。東京光音の「ここがすごい!」というところはありますか?

記録メディアに対する『真面目さ』『やさしさ』だと思います。普通は諦めてしまうような状態の記録メディアも、試行錯誤して何とか修復・復元しようとする、諦めない姿勢みたいなものが全社的にあると思います。

ホームページにも「あきらめない志」って書いてあるけどやっぱりそうなんだね!東京光音はどんな会社だと思いますか?

記録メディアに関する技術も、復元に取り組む姿勢についても、ある意味、変態だと思います(笑)。

変態・・・(笑)今日は貴重なお話ありがとうございました!

民生用から業務用テープまで幅広くダビング作業をしているけれど、どのテープも最初の「クリーニング作業」がとっても大事なんだね!

次回は音声ダビング作業の担当スタッフにお話しを聞いてみるよ!お楽しみに!